院長のコラム

2008年06月20日 サヌカイトと石器について

 いきなり、また関係ないことと言われそうですが、少しお耳を・・・。
さて、皆様、”サヌカイト”ってご存知ですか?
「知らない〜」という人が多いとは思いますが・・・。

 最近、歴史ずいているわけですが、昔、私たちの先祖、旧石器時代のこと。もちろん、今のような包丁も金属もない時代。狩猟で生計を立てていたわけですが、その時、石でできた包丁が使われていたわけですが、加工しやすくて、切れ味のいい石となるとそうありません。
 有名どころの石では、大分の姫島の”黒曜石”が有名です。
そして、この”サヌカイト”が有名であったわけです。この”サヌカイト”は、おおむかし、大阪と奈良の県境の、”二上山”でたくさん採れたのです。教科書にもそう書いています。
 だから、知っている人は、「サヌカイト」=「二上山」となるわけです。ということで、疑問を持つと、探しに行きたくなるわけです。
二上山周辺を探しまくりましたが、凝灰岩しかなく、”サヌカイト”のかけらもありませんでした。
(ちなみに凝灰岩は、石舞台古墳などの石棺の材料です)
 そこで、香芝市の二上山博物館と、大阪府の近つ飛鳥博物館に行き、学芸員の人に聞きましたが、「どこ?」「わからない」のお答・・・。頼りにならない・・・。
そこで、大阪市の大阪自然史博物館の学芸員の人にお聞きすると、「太子町のぶどう畑の傍しかないのでは?」とのことでした。さすが”大阪市”と思いました。
 早速、太子のぶどう畑のあぜ道を散策。
発見!!出てきました・・・。あぜ道の土の中から、”サヌカイト”が・・・。
 
 早速、サヌカイトの石どうしををぶつけて、石器を造りました。

これで、私も、旧石器時代の古代人!?

追伸:詳細のこと、ご相談があれば、当クリニック診察室まで・・・