院長のコラム

2010年10月01日 夜の病院・・・

毎月、某救急病院で当直を担当しています。医師になって、研修医を経てからしているので、もう17-18年間続けています。昼間の診療所と夜間の救急病院の雰囲気は全く違う別世界です。その・・・

 夜間の救急医病院には、病状が本当にどうしようもない状態になって、そして来院されます。したがって、絶えず、いろいろな状況を想定しながら対応します。
 しかし、数年前から雰囲気が少し変わってきました。世間で、コンビニがあちこちに見られるようになってきてからでしょうか・・・?
 患者さんの一部に、昼間の病院は混んでいるから、夜に来た・・・とか。昼間は時間がなくて、病院に行けないから、夜間に、専門的治療をして欲しいとか・・・。そんな患者さんが見受けられます。ちょうど、夜間のコンビニ病院化とかで、新聞で見受けることもあります。
 もともと、昼間の総合病院は、あらゆる専門的な科がフル対応できるように、診察レベルがMAXで対応できるようになっています。しかし、逆に夜間は、人手もいず、検査も昼のようにはできず制限された中で行うので、昼間のような専門的なMAXな対応は難しいです。
 夜間は、本当に緊急に治療が必要な人を、人手や検査が少ない中での対応でベストを尽くすという感じになってきます。