院長のコラム

2010年10月18日 女性の”頻尿”

 続いて、女性の頻尿についてのお話を。
 女性の場合は、男性と違い前立腺はありません。しかし、妊娠・出産などのイベントがあります。
女性の多くの頻尿は、まずは、”膀胱炎”などの炎症から生じることが多いです。つまり、膀胱粘膜が細菌で炎症を起こし、これが刺激となり、頻尿になります。抗生物質が効くことになります。
 さらに・・・

 さらに、年齢を重ねてゆくと、妊娠や出産の影響や体重増加などの影響から、体の底に当たる骨盤底筋などが緩みが生じはじめます。この状況に、尿道から細菌が入りやすくなったりして(女性は男性と比べて尿道が短いためなりやすい)、膀胱粘膜が炎症で刺激状態になりやすくなります。この刺激が、”頻尿”にかかわってきます。
 これとは別に、体の底に当たる骨盤底筋などが緩みが、時には、尿が出にくい状況を生ずることもあり、排尿困難や残尿を認める方もおられます。残尿の増加により、トイレが近くなります(頻尿)。
いわば、ため池から、あふれた水だけが、おしっことして出ている状態になります。
 また、逆に、”尿漏れ”という病態もあり、さらにややこしくしています。
 いずれにしても、女性の”頻尿”には、いろいろな病態がありますで、一度、専門医とご相談下さい。